周遊きっぷ3ゾーン 亡き後を考える
先日「ぐるり北海道フリーきっぷが3月末で終了」の記事でまとめたが、3月末に東北エリアの周遊きっぷ3ゾーンが見直しに伴い廃止されることとなった。これで東北エリアのゾーン券は全廃となり寂しい限りである。
周遊きっぷは鉄道の旅のきっぷとしては非常に自由度が高く、セミオーダーメイドで経路を自由に組めるので個人的に乗りつぶしの旅には大変重宝した。廃止は残念であるが、その後同エリアを旅する際に代替を検討できるものがないか記事としてまとめてみることにしました。
廃止されるのは以下のゾーン券。
ゾーン券名称 | ゾーン券料金 |
田沢湖・十和田湖ゾーン | 3,370円 |
山寺・松島ゾーン | 3,300円 |
福島・蔵王ゾーン | 3,500円 |
各ゾーン券の詳しいエリアについては「どこなびドットコム」のページが参考になります。フリーエリア内では山形新幹線「つばさ」の普通車自由席が利用できる他、秋田新幹線「こまち」は全車指定席ですが普通車の空いている席が利用できます。ゾーン券は5日間有効で特急自由席が乗り放題ですが、整備新幹線以外だと秋田~大館区間ぐらいしかないのが実情。
首都圏から東北地方の周遊きっぷは組みやすい。西へ向かう場合は東海道新幹線600Km以下は0.5割引という制限があり周遊きっぷ最大の魅力となるアプローチ券2割引の恩恵が薄れる場合があるが、東北新幹線は適用外なので2割引で乗車券が組める。
さて、廃止後を考えたときに同等のきっぷはなく、行き帰りには割引が効かない。ただし、レンタカーを利用する旅であれば駅レンタカーの「トレン太くん」を利用するように組めば周遊きっぷ同様に運賃は2割引で組めるが、レンタル料金の方がゾーン券よりも高いので実際は周遊きっぷより高くはなる。
ゾーン券と重なる他のフリーエリアのきっぷとしては以下があげられる。
設定区間 | 料金 |
南東北フリーエリア | 2,400円 |
いわてフリーエリア | 2,200円 |
あおもりフリーエリア | 2,000円 |
※各設定区間の詳しいエリアについてはJR東日本HPで※
ホリデーパスは土日や繁忙期に1日間有効の快速・普通列車自由席乗り放題のフリーキップ。この3種類はホリデーパスの東北版といったところ。18きっぷシーズン外で利用するには重宝しますし、18きっぷと違うのは別途特急券を購入すれば乗車券として利用できるところ。
さて、各設定区間の特徴をみてみましょう。 南東北フリーエリア
いわてフリーエリア
「田沢湖・十和田湖ゾーン」と北上や盛岡近辺でエリアが重なるが、ゾーン券は秋田県側を主にカバーしているのに対し「いわてフリーエリア」は三陸方面が主である。
あおもりフリーエリア
同等のゾーン券はないが八戸~青森の東北本線区間に津軽線、大湊線、八戸線全線がフリーエリア。「青森・函館フリーきっぷ」とエリアが重なるので、首都圏からだと「青森・函館フリーきっぷ」利用の検討も。
「いわてフリーエリア」は1度利用したことがある。2007年1月であったが寝台特急「あけぼの」で青森入りし、1日分余った18きっぷで大湊線、八戸線を乗りつぶし。久慈からの三陸鉄道北リアス線は18きっぷ掲示で「とく割フリーパス」を購入し運賃半額で乗りつぶして宮古泊。次の日は「いわてフリーエリア」のきっぷで乗りつぶし泣かせの超過疎路線である岩泉線を制覇。山田線で盛岡に出て北上から北上線で横手に出て新庄から「つばさ」で東京へ帰りました。
18きっぷシーズンでも小さな旅ホリデーパスが利用できる時期であれば18きっぷ1日温存で併用するのも手ですね。プランニングのテクニックですが、特急でワープ(ショートカット)するような場合に利用したりも考えられます。
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