「ぐるり北海道フリーきっぷ」 亡き後を考える(その2)
うちのブログは旅と鉄道と温泉が趣旨ですが、近々はすっかり鉄道ブログになってきた感がありますね。人気ページ週間ランキングもすっかり鉄道ネタが占めています。
「ぐるり北海道フリーきっぷが3月末で終了」の記事の反響が大きく、この話題は鉄道ファンや北海道旅行を検討している方々にはかなりショックであったことが伺える。検索サイトからの検索キーワードでも「ぐるり北海道フリーきっぷ 廃止」で調べている方がこれほど多いとは・・・。この話題を取り上げたブログも数多くあり注目の話題だったことは確かだ。
今後どうなるのか・・・に関してまで踏み込んで話題としているところはなかったので自分なりに検証し、「ぐるり北海道フリーきっぷ」 亡き後を考えるの記事をまとめました。この記事をまとめるのは結構手間がかかり、それなりに時間を有したが「ぐるり北海道フリーきっぷ」より安くなるプランはどうやっても無理
、北海道への鉄道旅行コストが跳ね上がってしまうのはとても残念である。
記事では取り上げていない話の補足として今回新たに記事をまとめました。
全道対象で考えるとどうやっても安くはならないが、周遊きっぷもエリアを絞って組み立てるとか「ぐるり北海道フリーきっぷ」でカバーできない範囲をプラスに考えてプランを組み立ててみるのもいいかもしれない。
たとえば「ぐるり~」では往復東北新幹線(東北本線+3セク)経由限定で途中下車できないが、周遊きっぷであれば経路も片道切符が組める範囲でまったく自由だし有効期間も乗車券と同じだし途中下車も可能。行きは「北斗星」で帰りは「トワイライトエクスプレス」とか「あけぼの」にするとかね。私はまだ乗ったことないのだが青森から「はまなす」を利用するプランを組み立てると東北エリアはかなり周れますね。東北の未乗区間があったらそこを経由するきっぷ作ってもいいだろうし、「北斗星」も上野から乗らなくても寄り道して途中駅から乗車するプランを組むと北海道へ行くにもかなり幅が広がるのではないだろうか。ただ、乗りつぶし派であれば陽のあるうちに未乗区間を乗りたいのが心情だと思うので、夜遅くに車窓が楽しめない路線を乗りつぶすのは個人的にはオススメしませんが・・・・。
大体安く組めないのは、北海道エリアの周遊きっぷのゾーン券の価格が高いのがネック。北海道エリアのゾーン券は以下
ゾーン券 | 主な入口(出口)駅 | 料金 |
北海道ゾーン(5日間用) | 中小国のみ | 20,000円 |
札幌・道東ゾーン | 小樽、南千歳、新旭川 | 12,000円 |
札幌・道北ゾーン | 小樽、南千歳、新得 | 9,000円 |
札幌・道央ゾーン | ニセコ、登別 | 9,000円 |
札幌・道南ゾーン | 青森、南千歳 | 9,000円 |
札幌近郊ゾーン | ニセコ、南千歳、岩見沢 | 3,800円 |
ゾーンはすべて札幌がエリアに入っており、エリア自体がかなり広くその分高い。なので安く組むのが難しい。周遊きっぷもエリアはどんどん少なくなってるし、今回も東北の3エリア廃止だし。
札幌近郊ゾーンは価格が安いがエリアが狭くあまり使い勝手のいいゾーンとはいえない。周遊きっぷのアプローチ券が2割引であることを生かしゾーン券を掛け捨てにするようなプランで組めばモトはすぐ取れるとは思うが。。。単純に札幌往復するだけなら札幌近郊ゾーンで周遊きっぷを組んだらお得になるでしょう。
5,000円前後のゾーン券が北海道エリアにあれば利用の幅が広がると思うのだが、新規にゾーンエリアが追加されるとは現状考えにくいのが残念なところ。
他にエリアを限定して考える場合であれば、函館エリアであったら「青森・函館フリーきっぷ」の利用はかなりお得感がある。
有効期間 | 料金 | |
東京都区内や横浜市内からなどアリ | 7日間 | 29,100円(都区内) |
フリーエリアは弘前、五所川原、三沢以北で森以南。東北新幹線経由の他、寝台特急「あけぼの」のB寝台(ソロ含む)が利用できるのが特徴。7日間も有効期間があるが個人的には5日間にしてその分価格をもっと下げてほしいなぁ。「あけぼの」のBソロは「トワイライトエクスプレス きっぷ手配のてん末記」の記事でもとりあげていますのでご参考に。
この切符は一度利用したことがあります。乗りつぶし旅行の際で行きに「あけぼの」Bソロ上段利用、津軽線、江差線、函館本線砂原周りなどの未乗区間を制覇しました。ただ帰りに大ハプニングにあって、中越沖地震発生で帰りの「あけぼの」が運休。木古内からすしずめの「スーパー白鳥」で立ったまま爆音の津軽海峡を渡り、無理くり「はやて」のデッキに飛び乗り帰京しました
。北海道からイスに座らないで東京に帰るというエライ目にあった時の忘れもしない思い出のきっぷです(苦笑)。
さて、現在では数少なくなった寝台列車を利用できるフリーきっぷは限定される。
名称 | 利用できるB寝台(ソロ) | 有効期間 | 都区内料金 |
ぐるり北海道きっぷ | 北斗星 | 5日間 | 35,700円 |
青森・函館フリーきっぷ | あけぼの | 7日間 | 29,100円 |
秋田・大館フリーきっぷ | あけぼの | 7日間 | 28,100円 |
北陸フリーきっぷ(グリーン車) | 北陸 | 4日間 | 24,000円 |
北陸フリーきっぷ(普通車) | 北陸 | 4日間 | 21,400円 |
「ぐるり~」は「北斗星」のBソロが利用できるが3月末で廃止だし、「北陸フリーきっぷ」は「北陸」が廃止。
※寝台特急「北陸」 来春廃止への記事※
そうなると、「あけぼの」が利用できる2つのフリーきっぷだけとなりますか・・・、今後の動向が気がかりではありますがJR東日本管轄エリアのみのフリーきっぷなんだし、こちらには手をいれないでこれからも存続させてほしいですね。
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