箱根芦之湯温泉 「きのくにや旅館」 その10 (正徳の湯)
旅館一番の人気浴槽である宿泊者専用貸切風呂「正徳の湯」。脱衣場に掲示されている案内によると平成11年に昔に近い状態で再現し建て替えたそう。自家源泉自然湧出硫黄泉のにごり湯と引湯している無色透明な重曹芒硝泉の2つの泉質が味わえるが、硫黄泉の芦之湯一号源泉はこの湯舟でしか味わえない専用の湯となっている。趣のある雰囲気は湯治場という感じで昔を偲ばせる。
成分に影響を与える項目の掲示事項 | |
加水 | なし |
加温 | ○冬季は入浴に適した温度に保つため町営温泉にて加温しています |
循環装置 | なし |
入浴剤 | なし |
消毒 | ○衛生管理のため塩素系薬剤使用(浴槽内に投与) |
【左浴槽】温泉の成分(温泉分析票ではなく簡易掲示によるもの) | |
源泉名 | 芦之湯一号泉 |
泉質 | 単純硫黄泉(中性泉) |
泉温 | 38℃ 自然湧出 |
補足 | 硫黄含有量45.7mg/リットル |
冬季「静加温」 掛け流し 夏季「微温湯」 | |
【右浴槽】温泉の成分(温泉分析票ではなく簡易掲示によるもの) | |
源泉名 | 湯の花揚湯二号泉 |
泉質 | 弱アルカリ性低張性温泉(旧重曹芒硝泉) |
泉温 | 65℃ 町内引湯 |
補足 | 完全掛け流し |
場所は本館より道路ひとつ隔てた離れになっている。チェックイン時に貸切風呂の種類と時間を選ぶ。利用は30分で宿泊者は無料。予約後チケットを渡され「正徳の湯」は源泉と記載されている。時間ちょっと前にフロントにいくと場所まで案内され木製の札を渡される。入浴後はフロントに札を返すシステムとなっている。
脱衣場風景。簡素ではあるが懐かしさを覚えて個人的にはこういう雰囲気は好きですね。壁には由来などの掲示がある。この由来板に湯温が掲載されていて硫黄泉は38℃、重曹芒硝泉は65℃とある。
2つの湯の紹介と「成分に影響を与える項目の掲示事項」の掲示。両浴槽ともに加水なし循環なしのかけ流し。硫黄泉は冬季は最低限の加温をしているようだが夏季は表示ではしていないように読み取れる。ただ気がかりなのは、「冬季は入浴に適した温度に保つため町営温泉にて加温しています」の意味。館内の「きのくにや温泉解説」では静加温システムとして「踊り龍1号」を正徳の湯に設置とある。図解だと源泉をボイラーの湯で熱交換し加温するようになっているが、そのボイラーの湯が町営温泉だということなのだろうか。なんかこう表記がわかりにくい。冬季は町営温泉を混ぜて加温していると間違えて読み取れる。それだと加水加温だし宿としても不本意でしょうから表記を改善したほうがいいと思う。
浴槽内風景。床は板張りで縁石で囲われている。味わいのある作りでどこか懐かしさを感じる。こじんまりとした浴槽が2つ並び泉質の異なる湯が一度に味わえるようになっている。
次回はさらに各湯舟について細かくみていくことにしよう。
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